地面に落ちていた羽虫をすくい取ると、必死に藻掻いて逃げようとした。
 羽は傷付いていて、自力で飛ぶことが出来るのかどうかも分からなかった。
 そう思っているとふらふらと飛び去った。
 一メートルも行かないうちに、力尽きて斜めに落ちた。
 もう動いていない虫を、近くの葉っぱの上に乗せた。
 あるはずもない表情は、満足しているように見えた。

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