沢山の薬を飲んでみた。
 苦い薬も、シロップのように甘い薬も、一緒に呑み込んだ。

 これで死ぬのかと、ぼんやり考えた。

 死んだら誰かが哀しんでくれるだろうか、と思い、
 誰かが心の中でほくそ笑むのだろうかと考えていると、眠くなってきた。

 眠る直前、鈴の音が聞こえたような気がした。

 朝、起きてみると、頬に涙の痕が残っていた。

 続き 帰る