道端にネジが落ちていた
傍らには機械仕掛けの大時計があって、今のところは普通に動いているようだった
よく見てみると、ネジがあったらしい穴が裏面にぽっかり穴を開けている 危ないと思って差し込んだ 四五分ほど待ってみて異状も無さそうだったので、自分のした一善に満足して家へと帰った
すると夜に件の大時計が夢の中へ現れ、僕のことを舌鋒鋭く詰った
「何でお前はあんな余計なことをしたんだ」
僕は何が余計なことなんだと反論した
大時計はのっぽの体を大きく揺らし嘲り笑った
「馬鹿だな、お前は。時計が完成しちゃいけないんだってことを知らないなんて。時計が完成したら時間も一繋ぎになってしまって、次に進めなくなってしまうだろう」
頭を抱えうずくまると大時計は一頻り笑ったあとでようやく居なくなった 起きた後ですぐに見に行ったのだが、ネジは誰かに外してもらったらしく、同じ場所に転がっていた
時々日にちを間違えたりするものが居るのは、そう言うことらしい。
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