「私たちは何も覚えていません。夜空から地上へ来たとき、ザラザラとした砂の中へ全て隠れてしまったのです。そして私たちの殆どはもう掘り起こす気力を持ち合わせてはなく、何も考えず無為のままに時を送る生き方を選んだのです(以上独白)」

「多くのことを思い出しました。しかし、私が知りたいことはただ一つだけ。私は本当に月だったのか。そうならば、あの頭上から私を見下ろしている月は何なのか。私の半身なのか。何の関係もないまがい物なのか。たった一つだけのことですが、まだ見つけられていないのです(以上独白)」

「もし、仮に私が夜空に帰ろうと思い立ち、帰る術を思い出したとき、夜空やあの星たちは受け入れてくれるのでしょうか。それを想像するとき、私は常に、ぞっとしてしまうような残酷な結末を頭に思い描いてしまうのです(以上独白)」

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