行き交うことも


いつも昼には顔見せぬ 
あの美しい人よ

谷間に咲いた百合の花
少しついばんで咥えあげ
物憂げに羽音をなびかせて
彼は悠然と感傷的に
その翼で空を洗う
その眼で雲を縫い
あの美しい姿を捜し求める
二連三連四連略する
そんな日々が長く続いて
そうして鷹は夜鷹になった

貴賎を問わぬと言うものほど
その心根は月の如く冷たいものと
星に寄り添い述懐する夜鷹が一匹

贅沢はしなくて良いから
昼に生きてみたかった

吐く息でも違うと言うのか

路地裏を影がうろつき
すれ違うことも出来ぬまま
また月が二度三度幾度も傾き
鷹は夜鷹に 夜鷹は夜鷹に
百年経ちても 未だ至らず

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