新聞紙を丸めていると、智がやってきた。
「何をしているのですか?」
「何となく、止められなくなって」
「よくあることです」
尻尾はぴぃんと伸びていて、扇風機の羽根のようにくるくると回っていた。
「七月猫も、見ているのかな」
「笑っているのかも知れないですね」
「彼女は──」
「笑うか、泣くかは、あなた次第でしょう」
頷くと、智は早々と去っていった。
僕も丸めた新聞紙をゴミ箱に放り投げ、オフィスを後にした。
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