壊れた目覚まし時計は、ベルを鳴らすことを止められずにいた。
喧しい音を立てながら、誰かが止めてくれることをずっと待ち望んでいた。
止めてあげると告げても、特に何も変わらなかった。
だけど、ベルが喜びに一際跳ね上がったようにも感じられた。
電池を抜くと音は全てなくなった。
静寂に包まれて、悪い気分にはならなかった。
続き
帰る