紙を千切ると、淡雪となって消えた。
 面白いので夢中になって雪を積もらせた。
 気が付くと、手元に紙は一枚も存在しなかった。
 何をしていたのかも忘れて僕は雪を掬い始めた。
 暫くすると、雪も水となって地中に姿を消していた。
 次に、土を掘り始めた。
 延々と掘り進めていく内に、何をしたいのか思い出せなくなった。
 穴は深すぎて、もう地上には出られそうになかった。
 何で生きているのかも忘れて僕は眠りについた。


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